点訳アラカルト


第3回 パソコンでの入力方式 2
2001.4.8


パソコンでの入力方式に、二種類あることはすでにおわかりいただけたと思いますが、この二つの方式は六点入力と呼ばれ、キーボード上の六つのキーに、それぞれの点を割り当てて入力する方法です。

また、前回の画像のように、それぞれの入力方式では表示される画面の向きが反対になっていますし、キーボードで使用するキーも違っています。しかし、画面はパーキンス方式を使用し、入力はライトブレイラー方式でという選択も可能ですし、実際にその方法で入力している点訳者もいます。もちろんその反対も可能です。

その他に、楽譜点訳には向きませんがパソコンのキーボードをそのまま使って入力する「フルキー入力」という方式もあります。この方式はキーボードに慣れている人が言葉を点訳する場合に強い見方になります。

パーキンス方式画面

上の画像は「トニカ」で実際に依頼を受けて点訳した楽譜です。点のほかに、「SWEET MEMORIES」、「まつもと たかし さくし」などの文字が読み取れると思います。入力の際、点をアルファベットやかなで表示されるように、それぞれ設定しておく事でこのように表示させる事ができます。これは、点訳者にとって校正する時に見やすく、大変助かります。

このようにパソコンは、点訳の経験が浅い点訳者にとっては点訳のハードルを低くし、熟練した点訳者には点訳時間の短縮化や点訳作業の能率化に大きく貢献してくれます。

(続く。次回は5月上旬の予定)

アラカルト目次