点訳アラカルト


第18回 助成金を受けました
2003.1.31


現在、トニカにはノート型も含めて十数台のパソコンがありますが、型式が古いものが多く、最も古いものは10年選手の年代物です。これら、いつ故障してもおかしくないパソコンをパソコンに強い会員が苦労して手直ししつつ、何とか騙し騙し使ってきました。なかなか諦めないこの凄さは、まさに「おばさんパワー」・・・?

しかし、それもそろそろ限界・・・。また、会員個人が持っているパソコンソフト(OS)との不具合も生じて、新しいパソコンの導入が急務になって来ました。といっても手持ち資金に余裕はありません。そこで、昨年いくつか助成金を申請してみたところ、トニカの活動の意義を理解していただき、「太陽生命ひまわり厚生財団」と「大和證券」の助成金を受けることができました。

昨年12月に行なわれた「大和証券」の助成金贈呈式に、出席してまいりました。この助成金には日本全国から640余の申請があったとの事です。その中から200件の申請に助成金が認められ、トニカもそのひとつに選ばれました。贈呈式で各団体を紹介させていただく機会が与えられ、私たちトニカの活動について「五線の無い点字楽譜をパソコンで入力します」と説明すると、“えー!知らなかった”という驚きの声が会場の方々で上がりました。

東京都内からは14団体が認められましたが、そのうち半数以上が音楽に関する団体で、「音楽療法をするための楽器購入」とか、家庭内暴力(DV)をサポートする団体では音楽を生活の中に取り入れることにより、気分を落ち着かせるというお話もあり、改めて音楽の持つ力の大きさに驚きました。

視覚障害者の方々が私たちトニカで点訳した楽譜で、音楽と触れ合う機会が広がることは、会員みんなの励みであり、喜びです。トニカの申請を採用して良かったといって頂けるよう、今後とも視覚障害者の方々の一助となるように、頑張りたいと思います。
点字楽譜普及会 「トニカ」 会員   把田 隆子
次回も、お楽しみに・・・。

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