点訳アラカルト

第47回 管楽器曲の点訳
2007.4.22掲載

管楽器といえばトランペット、トランペットといえば戸田さん! 連想ゲームではないが、トニカの古い会員も新しい会員も戸田さんを知らない人はいない。それは点訳依頼が10数年以上にわたって数えきれないほど、切れ目なく今日までも続いているということです。

トニカに入会して感激の初仕事が戸田さんの曲だったという人も数多く、点訳したことがないという人はいないくらいです。このような長いお付き合いにもかかわらず、私達はトニカ通信第2号で紹介された「仙台ガブリエリ・ブラス」で活躍されているという戸田さんしか知らず、なかなか依頼者とお会する機会はありません。

ところが昨年夏、トニカ通信第8号に投稿してくださった大林さんがお母様と一緒に3冊のオーボエ曲集の依頼を持ってトニカの事務所にいらっしゃり、点字楽譜を使う側と点訳する側の立場でいろんなことが話しあえました。こんなおばさん達が点訳しているのだと思ってくれたでしょうし、私達はこんなに明るくてはきはきしたお嬢さんが使っているのだと思うと、また新たな気持ちで点訳に精を出す気になれました。

例年、管部門は1冊ものの点訳はあまりありませんが、金曜日が担当した2年間は、トランペット、オーボエに、サクソフォーン、オカリナ、フルート、合奏曲等、全部で9冊を仕上げました。もちろん金曜日メンバーだけでは手におえず、他の曜日の方達の助けを受けて、点字楽譜は完成しました。

その他パート譜やスコア譜もたくさん手がけましたが、いずれも単旋律なので、入力はピアノ等に比べて大変ではありません。たまに管楽器特有の記号等が出てきて困ることがありますが、そんな場合もどういう意味の記号かあれこれ調べたり問い合わせたり、点字の記号にない場合など記号を作ったり、なんとかかんとか皆楽しんで点訳しています。

次回は「弦楽器曲」の予定です。お楽しみに・・・。
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