賛助会


 「トニカ」では、現在点訳費用として点字楽譜1ページにつき20円頂いております。この内訳は、点字プリンター用紙代と校正にかかわる諸費用(コピー・校正用紙・インク代等)です。そのため出来上がった楽譜は原本の数倍の価格となってしまいます。例えば、「ツェルニー30番練習曲」(全音)800円が点字楽譜では「全3巻 約5,000円」、「日本名歌110曲集1」(全音)2,000円が 「全12巻 約20,000円」といった具合です。
 この価格差問題の解決の道のりはまだまだ遠いという社会状況の中、私達は1年に1タイトルでも原本と同価格で点字楽譜を提供したいと願い、1997年に「賛助会員制」を導入致しました。お陰様で2013年11月現在、12タイトルの楽譜が「特別価格」(原本と同価格)で提供されています。
 また、2003年より賛助会会費を更に多くの方々に役立てられるよう、個人依頼には1ページ20円の点訳費用のうち5円を賛助会会費から補助し、1ページ15円で提供しております。
 賛助会員の皆様に心より感謝申し上げます。
 賛助会員の皆様に年1回トニカ通信をお送りしております。


           トニカ通信 第27号

 2025年5月 

 皆様方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
 今年の春先は寒暖差が大きく咲き始めた桜が雪をかぶるという風情ある光景が広がり思いのほか長く花を楽しめたのではないでしょうか。
 いつも変わらず点字楽譜のご利用者またトニカの点訳者のために、変わりのないご支援をいただき、心からの感謝を申し上げます。
 トニカ通信27号をお送りいたします。今回は重要なお知らせが有ります。

 1. 活動のご報告    
 2024年度も事務所活動を週2回にしているため皆様にはご不便をおかけしております。そのようななか、加門千明会長を中心に、依頼や注文にできるだけ早く正確な点訳で応じるべく努めました。この結果、新たな依頼による入力1813ページと、ホームページ掲載の202件の点字楽譜を依頼者に提供することができました。
 皆様から寄せられました賛助会会費は、これまでどおり依頼者の負担軽減の一助として使わせていただきました。誠にありがとうございました。本日、2024年度賛助会会計報告(別紙)を同封致しますのでご覧ください。
 また、4月16日に定期総会を開催し、新たに小島惠子が会長に就任しました。

 2.活動の終了について
 トニカは1987年4月から多くの利用者や賛助会員の皆様に支えられて活動してまいりましたが、今年度末(2026年3月31日)をもって39年間の活動に終止符を打つことを決定いたしました。目で楽譜を読むことができなくても音楽に情熱を傾ける方々のために活動を続けたい思いは変わらぬものの、会員の減少と高齢化のため今後の活動継続が難しい状況となっており、やむを得ず活動の終了という結論に至りました。
 長年ご利用頂きました皆様方には大変なご不便をおかけすることとなり、申し訳なく思っておりますが、このような事情をよろしくご理解くださいますようお願い申し上げます。

 3.賛助会の終了について
 1997年からご協力いただいた賛助会につきましては、トニカの終了に先立ち今総会(2025年4月16日)をもって終了とさせていただきます。これまで頂戴いたしました 賛助会費・寄付金等につきましては、活動終了まで点訳補助として有効に使わせて頂きます。また、今年度の賛助会費はご辞退申し上げます。
 会員の皆様には長年にわたり多大なご理解・ご協力を賜りまして誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

 4.活動の終了に向けて
 2025年度もできるだけ今まで通りご依頼・ご注文にお応えできるよう努めてまいります。
ホームページ掲載楽譜の出力発送やデータ提供は来年3月末まで承ります。
また、新規点訳も引き続き承りますが、大きな曲につきましては12月末までにご依頼下さいますようお願い致します。
 これまでに点訳したブレイルスターV形式のデータにつきましては、活動終了後も多くの皆様にご活用いただくため、どのような方法でファイルを残すのが良いか検討しております。何か良い案がございましたらお知恵を拝借できれば幸いです。
                     〔広報担当 國井・豊田〕 

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