第4回 パソコンでの入力方式 3 |
2001.5.11 |
前回はパソコンを使って点訳する事の利便性を主にご紹介しましたが、今回は逆に、便利な機能であるが故に陥りやすい間違いを、お話します。(点訳ソフトはトニカで使用しているソフトを使用)
点字は六つの点の組み合わせですが、同じ点の組み合わせが、異なった文字や、記号を表す事があります。
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上の画像の一段目の点は、8分音符で「ドレミファソラシド」を入力したもので、同じ点を、二段目は「かな」、三段目は「アルファベット」、四段目は「数字」にそれぞれ変換したものです。これを点字で表すと全て同じ点の組み合わせになります。点字では、このようにいろいろな種類の文字などが混じる場合、区別する為の符号(外字符や数符など)を前置する事で正しく読む事ができます。しかし、入力の際の設定によって、それらを前置しなくても上の画像のように、「かな」や「アルファベット」や「数字」などで、表示されます。
楽譜の場合、曲名が日本語だけではありませんし、数字がついているものもあります。そして、楽譜の中にはいろいろな記号や、発想標語などもあります。点訳者は細心の注意を払っていますが、何度も変換や、修正をしているうちに、うっかり数符などを消してしまう事も考えられます。このような事は、パソコンを使用している点訳者が常に念頭におかなければいけない事の一つです。
(次回は「入力から発送までの手順」 6月中旬の予定) |
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