点字楽譜では強弱記号は右手パートに書きます。強弱記号にはフォルテ(f)、メゾフォルテ(mf)、ピアノ(p)などアルファベットが使われていますが、音符や休符などにもアルファベットと同じ点字で表すものがあります。
そこで、「次の点字は音符ではなくアルファベットで読んでください」ということを示すために強弱記号の前に を記します。アルファベットで f は ですからフォルテなら です。 もし、 がなければ は f ではなく八分音符のミとなってしまいます。
また、強弱記号の後の音符には必ず音列記号を付けなければならないという規則があります。
指記号は、 1の指 2の指 3の指 4の指 5の指 をそれぞれの音符の後に書きます。これはわかりやすいですね。
ペダル記号は左手パートに書きますが、踏む記号 は音符の前、離す記号 は音符の後に書きます。
以上の説明をもとに、次の「歓喜の歌」の出だしの2小節を点訳してみましょう。 |