ソウルで開かれた「偏見を超えて」と題されたジョイントコンサートにご招待いただき行ってきました。金さんの演奏を聞くのは勿論初めてでした。
コンサート会場の「芸術の殿堂」には、オペラハウスを始め、いろいろな施設があり、今回のコンサート会場となったホールは素晴らしいものでした。
私は金さんに限らず、視覚に障碍を持つ方のピアノ演奏を聞くのは初めてということもあり、また、私の所属しているトニカで点訳した楽譜が使われているとあって、まるで自分の家族が演奏するかのように、ドキドキしながらも楽しみに、演奏が始まるのを待ちました。彼女は指揮者のエスコートで登場すると、間もなくごく自然に演奏が始まりました。
今回のコンサートではベートーベン「ピアノ・バイオリン・チェロのための三重協奏曲」を、障碍を持たないバイオリンとチェロの学生さんと演奏されましたが、演奏自体もとても自然かつ正確で、聴いているうちにいつしか彼女が視覚に障碍を持つ方だということを忘れていました。
勿論、演奏を聴く前から彼女がとても素敵な女性だということは感じていましたが、彼女の奏でるピアノの音色に触れて、さらにその感じが強くなりました。次の機会には是非、ピアノコンチェルトを聴いてみたいと思いました。
卒業後はアメリカに留学の予定と聞いておりますが、今後のご活躍が本当に楽しみです。今後もトニカの会員として、お手伝いして行けたら嬉しいと、思っております。 |