|
2003年4月の第16回定期総会で、私達は新たな賛助会員制度の導入という決断をしました。賛助会員制度の主な趣旨は、点字楽譜を原本価格で提供する、ことです。今までの制度の中では、賛助会会員の皆さまのお陰で、8タイトルの原本価格の楽譜が提供されました。本当に感謝申し上げます。
しかし、以前より「トニカ」の会員からは、年間1タイトルの原本価格提供楽譜だと、その楽譜を購入するユーザーにしか賛助会員制度が活かされないのでは、との意見が多くあり、賛助会会員の皆さまからも、同様のご意見が寄せられていました。
総会前の役員会で、広報担当より「賛助会会費をもっとユーザーの方たちに有益に使いたい」との申し入れがあり、いくつかの具体案が提出されましたが、賛助会会費の50%を「トニカ」会計に入れ、その使途としては1ページ20円の点訳費用のうち、5円を賛助会会費から補填する、という案にまとまりました。
総会までに賛助会会員の皆さまのご意見をお聞きするために、急きょアンケートのハガキを出させていただきました。届いた回答は、ほぼ100%が賛成というご意見でした。これにより、第16回定期総会において、「1年間」という期限を設けて議決されました。1年間という期限の理由としては、現在の賛助会員数ではそのサービスの持続性には無理があるだろうということです。
私達には賛助会員制度が設けられてから、それ以後に賛助会会員募集の努力をしてこなかった反省があります。点字楽譜を一般の楽譜と同価格で提供するという「トニカ」の理念を私達は忘れてはいません。私達も今後は今まで以上に真剣に賛助会員制度に取り組んで参りたいと決意しております。
賛助会会員の皆さまにはこれまでも多くのご援助を頂いて参りましたが、今後もなお一層のご支援を賜りたくお願い申し上げます。
(まつなが ともこ)
|